(今さら人に聞けない・・・)コレステロールって、何?!
こんにちは、やーまんです。
かつては幾度となく飢餓・飢饉を経験した日本ですが、現代は食の飽和状態を迎えています。
また、急激な洋食文化の流入・発展に伴い、食事から摂取される脂質量も大幅に増加しました。そんな日本人が現在抱える大きな問題は、「生活習慣病」患者の増加です。
生活習慣病とは高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が代表的な病気です。これらは「死の四重奏」と呼ばれ、もちろん単独でも恐ろしい病気ですが、重複すると命にかかわる危険が増すのです。
今回はその中でも、脂質異常症の診断基準になっている、コレステロールについて記事にしたいと思います。
コレステロールって、悪者?
コレステロールというと、コレステロール値が高いので食事を控えなければと考えている方も多いかと思います。
確かに、脂肪の多い食事やカロリーの摂りすぎで必要以上に肝臓からコレステロールを作り出してしまったり、またコレステロールの摂りすぎでコレステロールのバランスが崩れて血中コレステロール値が高くなってしまい、高コレステロール血症や動脈硬化等の病気を引き起こしている方が増えています。
しかし、コレステロールそのものが悪いわけではありません。
コレステロールにはHDLコレステロール(いわゆる善玉)、LDLコレステロール(いわゆる悪玉)があり、善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスを保つことこそが、身体にとって大切なことなのです。
コレステロールの働き(身体にとって必要不可欠です)
①細胞膜を作る
②各種ホルモンの原材料
③栄養素の分解・吸収をする胆汁酸の原材料
上記3つは、身体にとって無くてはならない成分です。その為、ある一定量のコレステロールは、人体にとって必要不可欠と言えます。
LDL(悪玉)コレステロールとは?
LDLコレステロールは、コレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、動脈硬化を進行させてしまいます(いわゆる血液ドロドロの状態)。血液ドロドロが更に進行してしまうと、血栓が出来、血管が詰まって心筋梗塞や脳梗塞等の致死性の疾患に繋がります。
また、中性脂肪が増えすぎるとLDLコレステロール増加の原因になります。
HDL(善玉)コレステロールとは?
HDLコレステロールは、体内に蓄積されたコレステロールを輩出し、動脈硬化を予防します。
数値の見方について
よくコレステロール値を下げる事を気にされている方の中で、数値の見方を間違えている方がいます。
それは、基準値(正常値)内であるにも関わらず、コレステロールを下げる必要があると気にしすぎている方です。
その時々によってコレステロール値は増減します。基準値内である場合には、コレステロール値を気にする必要はありません。
気にしなければならないのは、基準値に入っていない方(もしくは基準値内だとしても、コレステロール関係の薬を服用している方)だけなのです。過度に気にしすぎる事でストレスが溜まらないようにしてください。
LDLコレステロール値 140mg/dl以上が治療域
HDLコレステロール値 40mg/dl未満が治療域
※動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる指標が注目されています。
LH比が1.5以上になると動脈硬化の可能性が高くなってくると言われています。
コレステロールは、全てが悪者なわけではなく、バランスをとる事が大事、という事がお分かり頂けたでしょうか。
LDLコレステロール低下の為の食事療法に関しては、また別の記事にしたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。