硬水と軟水 それぞれのメリット・デメリット
こんにちは、やーまんです。
今回は、人体にとって必要不可欠な、「水」について記事にしていきます。
水は、私たちの周りに最も多く存在し、生物を構成する物質中で最も多くの割合を占める物質です。そして、母なる大地・地球の70パーセントを占めます。私達の体の60%も水分です。水は常に私たちの身近にあります。
一口に「水」と言っても、様々ありますが・・・今日は、飲用適である「ミネラルウォーター」についてまとめます。多くの飲料メーカーさんから、多くの種類のミネラルウォーターが販売されていますよね。
私たちが普段飲んでいる水は、その硬度によって「硬水」と「軟水」に分類されています。市販のミネラルウォーターを色々飲んでみると、種類によって味が異なるのもこの分類によるものです。
では、具体的に硬水と軟水では、どのような違いがあるのでしょうか。
一緒に見ていきましょう。
硬水と軟水って何が違うの?
軟水と硬水の違いは、「硬度」の違いです。
硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では、硬度120mg/L未満が軟水、120mg/L以上が硬水とされています。
味の違いは?
「硬度」というのはカルシウムとマグネシウムの含有量ですから、これらの濃度が高い硬水は、口当たりが重く苦みを感じます。
反対にカルシウムやマグネシウムの濃度が低い軟水は、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴です。
私たちが普段日本で飲んでいる水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水ですので、日本人には硬度の低いお水の方が合うと言われています。
~硬水のメリット~
①便秘解消効果が期待できる
マグネシウムは下剤に使われていることもあり、マグネシウムを多く含む硬水は、消化器系に影響を与えて便通を良くする効果が期待できます。
便秘気味の人が硬水のミネラルウォーターを飲むことで、便秘が改善されるケースもあります。
そのためダイエットをしている方が好んで飲まれているようです。
②洋風の煮込み料理に適している
硬水には肉の臭みを消したり、煮込んだ時にアクを出やすくしたりする働きがありますが、和風の旨味成分といわれるアミノ酸やたんぱく質もアクとして出てしまうため、洋風の煮込み料理に適していると言われています。
~硬水のデメリット~
①結石のリスクが高まる
腎臓の機能に問題がある方が硬水を多量に摂取すると、硬水に含まれているカルシウムをろ過しきれないため、結石のリスクが高くなります。
②お腹がゆるくなる
胃腸が弱い人の場合は、硬水に多く含まれるマグネシウムの影響でお腹がゆるくなってしまうこともあります。
③素材の風味を活かしたい料理に適さない
硬水に多く含まれているマグネシウムには独特の苦みと風味、香りがあるため、料理の味付けの邪魔になることも。
紅茶や珈琲など香りを楽しみたい飲料や、素材の風味を活かしたい料理には適していません。
~軟水のメリット~
①日本料理に適している
日本料理は素材を活かした繊細な味付けを魅力としています。軟水は基本的に無味無臭ですから、日本料理や香りを楽しみたい飲み物には最適です。
②赤ちゃんや小さな子どもでも安心
軟水はマグネシウムの含有量も少なくお腹にも優しいため、赤ちゃんや小さな子どもにも安心して与えることができます。しかし、硬水にはマグネシウムが多く含まれていて、胃腸に大きな負担がかかってしまうため、子どもの飲用としては適していません。
③肌や髪に優しい
軟水は肌や髪にも優しく、身体や髪を洗っても心配はほとんどありません。硬水で体や髪を洗うと、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの影響で、肌がつっぱったり髪がパサパサしたりすることがあります。
④泡立ちが良い
軟水は硬水と比べて石鹸や洗剤の泡立ちが良いのが特徴です。
~軟水のデメリット~
①ミネラル補給はできない
ミネラルには便秘やむくみを解消したり、筋肉の痙攣や足がつるのを予防するなどの効果がありますので、日頃から一定量摂取する必要があります。
現代人が不足しがちと言われるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが少ない軟水では、多くの摂取は望めません。
市販のミネラルウォーターの硬度比較
・ペリエ(perrier):417mg/L
・エビアン(evian):304mg/L
・富士山麗のおいしい天然水:63mg/L
・ボルビック(Volvic):60mg/L
・クリスタルガイザー:38mg/L
・六甲 おいしい水:32mg/L
・南アルプスの天然水:30mg/L
・いろはす:27.7mg/L
いかがでしたでしょうか?
私たちにとって、手軽に飲めるミネラルウォーターは貴重な存在です。
さまざまな種類、特徴があるからこそ、比較し、自分が飲むミネラルウォーターをこだわってみませんか。
それでは、また。